
確率思考の戦略論 どうすれば売上は増えるのか
森岡 毅 and 今西 聖貴
ダイヤモンド社 / 2025-01-29
この本について
仕事で「なぜこの施策が刺さらないんだろう…」とか、「結局どこにリソースを寄せればいいのか」が見えなくなる瞬間ってありませんか。自分では考えているつもりでも、消費者の“本能”や“認識世界”みたいな、意識の外側にある理由まではなかなか追えずに、手元のHOWばかりをいじってしまう。僕もずっとそのループにいました。 この本がおもしろいのは、売上の伸びを“確率”として扱いながら、消費者の脳内で起きていることをちゃんと構造化して説明してくれるところです。ブランドが選ばれる確率Mや、エボークト・セットに入れる重要性、さらには、選ばれるほどさらに選ばれやすくなるガンマ分布の構造など、感覚的に語られがちなマーケティングを一度現実的に分解してくれる。読んでいると、「ああ、自分は“認識世界”の外側を前提にして考えてたな…」と気づかされます。WHO→WHAT→HOWの順番に立ち戻れるのも、今の仕事にかなり効きました。 特に、凡人と狂人の視点を行き来しながら本能レベルの価値を探す話や、「重心」にリソースを寄せ切れない組織の現実など、現場あるあるも多いので、理論だけじゃなく実務の悩みにも刺さります。 プロダクトの改善より、まずブランド・エクイティの設計に戻るべきだという考えは、僕の中ではかなり視点のリセットになりました。 「なんとなくマーケ施策を積んでいるけど、どこが本質かわからない」という人に、特に向いている一冊だと思います。
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