
弁証法はどういう科学か (講談社現代新書)
三浦つとむ
講談社 / 1968-09-16
累計読者数4
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推定読了時間 約4時間24分
star総合評価 40/100
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この本について
仕事でも生活でも、判断に迷う場面が続くと「どれが正しいんだろう…」と固定した答えを探しにいきがちです。でも実際のところ、状況は動き続けていて、自分の感じ方も日ごとに変わるから、白黒つけようとするとむしろ視野が狭くなることが多いなと思います。僕自身、このあたりのモヤモヤがずっと解けずにいました。 『弁証法はどういう科学か』を読んで少し楽になったのは、「物ごとの区別は一時的で、条件が変われば移り変わる」という視点に触れたときでした。たとえば、量の変化が質を変えるという話は、日常の小さな積み重ねがある瞬間に別の意味を持ち始める感覚にも近くて、焦って結論を出さなくてもいいのだと腹落ちしました。また、真理と誤謬が条件次第で入れ替わるという指摘は、他人の意見に振り回されず、「いま自分が立っている前提は何か」を意識するきっかけになります。 さらに本書が面白いのは、弁証法を神秘的なものとして扱わず、あくまで現実の世界の連関をどう認識するか、という地に足のついた視点で説明してくれるところです。歩くという日常動作を例に、変化し続けるものをどう一応の単位として区切って捉えているのかを示すくだりは、抽象概念が急に近くに来る感じがありました。 物事を一つの枠で固定しない考え方を探している人、あるいは「あれかこれか」に疲れている人には、静かに効いてくる本だと思います。
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出版社による紹介
弁証法は、社会の原理を鋭利にそして的確に解明していく。矛盾とは? 否定の否定とは? ……難解といわれがちな唯物弁証法。本書では、科学的研究の武器として弁証法を捉え、かつ、身近な話題を例にとりながら、平易に解説し、その核心をつく。(講談社現代新書)
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