
差がつく読書 (角川oneテーマ21)
樋口 裕一
メイツ出版 / 2022-06-23
この本について
本を読んでいて、「結局どこまでちゃんと読むべきなんだろう…」とか「読んだのに自分の身になってる気がしない」と感じること、けっこうありますよね。僕も仕事で必要な本ほど読み方が定まらず、ページだけが進んでいく時期が長かったです。そんなモヤモヤに、静かに効いてきたのが『差がつく読書』でした。 この本が教えてくれるのは、「全部ちゃんと読む必要はない」という当たり前だけどなかなか割り切れない事実です。小見出しを見て内容が想像できるところは飛ばしていいし、既知の部分は大胆にスルーする。その分、未知のところだけ丁寧に拾う。こういう読書の“さじ加減”を許してくれるだけで、気持ちがずいぶん楽になりました。さらに、読んだことを自分の言葉で外に出していくことで初めて“実読”になる、という視点も大きかったです。読みっぱなしで消えていた知識を、仕事や会議での発言に転用するイメージが湧きました。 もうひとつ刺さったのは、「著者は何に反対しているのか」を探すという姿勢です。主張の根っこの部分がつかめると、ただ情報を追いかける読書から抜け出せるし、自分の意見も少しだけ組み立てやすくなる。多読と精読を分けるという考え方も、忙しい日常にはありがたい視点でした。全部を丁寧に読むのではなく、読む目的ごとに強弱をつける。その許可を出してくれる本です。 読むたびに「自分は何を知りたいのか」を軸に戻してくれるので、読書に振り回されがちな人にはかなりしっくりくると思います。こんな人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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