
小飼弾の 「仕組み」進化論
小飼弾
日本実業出版社 / 2009-03
この本について
仕事の段取りを整えようとしても、気づけば雑務に追われていたり、チームの情報が上に上がってこなかったり、外部に任せた仕事ほど後処理が増えたり。効率化の話を聞いても、実際の現場ではそんなに単純じゃないよな…と感じることが多いと思います。僕もずっと同じことで悩んでいて、「仕組みって結局なんのためにあるんだろう」と考え直したくて手に取ったのがこの本でした。 読んでみて一番刺さったのは、仕組みは効率化だけでなく「安全性の確保」という役割がある、という視点です。快適な環境すぎても人は弱くなるし、競争が激しすぎても考えられなくなる。その中でどうバランスを取るかを、直列と並列という組み立て方にまで落として説明してくれるので、自分の仕事の流れを見直す時にすごく扱いやすいんです。また、悪いニュースを先に伝える文化を作ることや、日報を“最低限の要素だけ”で運用する話など、チームを守る仕組みの作り方が妙に現実的で、明日から少しだけ変えられる部分が見えてきます。 さらに、アウトソーシングのリスクを過小評価しない姿勢も印象的でした。外に任せれば楽になると思いがちですが、コミュニケーションコストの大きさや、コントロールを手放す怖さまできちんと書かれていて、判断の基準を持ちやすくなります。 今ある仕事の流れに違和感がある人、なんとなく疲弊しやすいチームの空気に悩んでいる人にとって、地に足のついたヒントが多い一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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