
貧困の現場
東海林 智
累計読者数5
平均ハイライト数 3.8件/人
推定読了時間 約4時間20分
star総合評価 36/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 23%
この本について
仕事の不安や、お金まわりの心細さって、人に言いづらいまま抱えがちですよね。非正規で働いている人の「三日仕事がなければ野宿」という言葉なんて、極端に聞こえるけれど、実際は自分の足元とも地続きなんじゃないか…と感じる瞬間があると思います。会社に守られているようで、何かあった途端に支える“ため”がない。そのモヤモヤにこの本は静かに向き合ってきます。 読んでみて強く残ったのは、日本では「まず働け」という前提があまりにも強くて、住まいが不安定な状態がどれだけ人を追い詰めるかが見えにくくなっているということ。外食やロッカー代のような細かい出費が積み重なり、住居を失うと一歩動くだけでお金が飛ぶ。抜粋にもあったように、路上の人がフランスではシェルター、日本では仕事へと誘導される違いは、制度より前に“価値観の癖”みたいなものがあるんだと思います。 もう一つ刺さったのは、携帯一つで仕事にありつけるかどうかが分かれてしまう現実です。個人が「部品」のように扱われる職場で、声かけ一つが変わるだけで仕事の量も待遇も揺れる。こういう細部を知ると、自分の働き方や、周りの人が置かれている状況への見え方が確実に変わります。 自分の暮らしが「たまたま成り立っているだけかもしれない」と感じたことがある人には、特に刺さるはずです。舞台は自分の生活から遠いようで、実はすぐ隣につながっている。そんな感覚を丁寧に教えてくれる一冊でした。
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出版社による紹介
なぜ貧困は拡大してゆくのか?なぜ労働の尊厳は奪われたのか?なぜ人間らしい生活が蹂躙されているのか?10年にわたって貧困の現場を伝えてきた新聞記者が、丹念な取材と緻密な分析、そしてこみ上げる思いによって書き上げた入魂のルポルタージュ。
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