
経営の教科書
新 将命
ダイヤモンド社 / 2009-12-10
この本について
仕事で判断を任される場面が増えてくると、「これって正しいのかな」「自分の考え方は独りよがりじゃないか」と不安になることがあります。数字やKPIを追うだけでは説明がつかない場面も多くて、結局どこを基準に決めればいいのか分からなくなるんですよね。僕自身、マネジメントに踏み込み始めた頃に同じ壁にぶつかりました。 『経営の教科書』は、そういう“判断に迷う瞬間”に手が伸びる本だと思っています。たとえば、法令遵守と倫理は違うという話は、グレーな判断に揺れるときの軸になります。理念やビジョンを先に決めるという流れも、目の前のタスクに振り回されがちなときに、視線を少し先に戻させてくれる。さらに、利益は目的ではなく手段だという考え方は、数字に追われて心がざわつく日々を落ち着かせてくれます。どれも現場感のある説明で、理想論に寄りすぎていないのが読みやすいところです。 一方で、「社員が何に迷っているかを丁寧に言語化している本」という見方もできます。期待が分からない、評価が見えない、方向性が伝わらない。こうした“現場のしんどさ”を経営の語彙で説明してくれるので、自分のチーム運営に置き換えやすいんですよね。人を責めるのではなく、事実や物事を指摘する姿勢も、日常の会話を整えるヒントになりました。 肩書きにかかわらず、誰かを導く立場になってから「どう振る舞えばいいか」に迷っている人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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