
新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか (NHK出版新書)
萱野 稔人
NHK出版 / 201110
累計読者数4
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star総合評価 61/100
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この本について
社会のニュースを見ていると、「国益って誰のこと?」「ナショナリズムって悪いものなの?」といったモヤモヤが出てきませんか。自分でも説明しきれないのに、議論だけは強い言葉が飛び交うので、そもそもどこから考えればいいのか分からなくなる瞬間があります。 この本は、そうした混乱をいったんほどいてくれます。ネーションの語源が「生まれ」にあることや、アンダーソンの言う「想像の共同体」という視点が示すように、私たちが当たり前だと思っている“国のまとまり”が実は想像的な構築物であること。そのうえで、ナショナリズムが単に感情ではなく、「政治的な単位と民族的な単位を一致させようとする原理」だと整理されることで、議論の土台が急に見えやすくなります。著者が「国家は国民の生活を保障すべきだ」という現実的な範囲で肯定している点も、極端な話に流されがちなテーマを落ち着いて扱う助けになりました。 自分の立場を決めつけなくてもいいから、まずは“どういう問題として成立しているのか”を知りたい人に刺さる本だと思います。国やアイデンティティについて感情だけでは語れないな…と感じているときに、視界を少し広げてくれる一冊でした。
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