
NHK「100分de名著」ブックス カント 永遠平和のために
萱野 稔人
NHK出版 / 2020-04-25
累計読者数6
平均ハイライト数 24.3件/人
推定読了時間 約1時間56分
star総合評価 58/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 16%
この本について
ときどき、自分の「善意」や「理想」を信じて動いているつもりなのに、現実の複雑さに押し返される感じってありませんか。結局、人はそんなに高潔じゃないし、国家レベルになるともっとややこしい…とわかっているのに、どう考えればいいのか整理できないままモヤモヤする、あの感じです。 この本が効いてくるのは、まさにその “理想と現実のあいだでもがく時間” にいるときでした。カントは人間を善い存在とは見ていません。むしろ「邪悪さが前提」という冷徹さから出発し、それでも平和を実現するにはどう制度を作ればいいのかを考え抜きます。ここが刺激的で、読者が保存していた抜粋にもその響きが強く出ています。人間性の高さに期待しないからこそ、「ではどう仕組みをつくればいいのか」という視点がクリアになる。その一点がまず大きいです。 もうひとつは、世界国家のような壮大な統合が答えではなく、あくまで独立した国家が並ぶ現実の中で法をどう貫くかを考える姿勢。理想論の気持ちよさではなく、歴史の中で実際に何が起きてきたかを踏まえて議論してくれるので、現代のニュースを見て抱く無力感が一段整理されます。 「人間のきれいごとだけでは説明しきれない現実に向き合いたい人」に刺さる本です。実はタイトルから想像するよりずっと現実的で、読み終えるころには、世界を見る時の基準が少し変わっていると思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
戦争することが「人間の本性」であるとすれば、私たちはいかに平和を獲得しうるだろうか?『永遠平和のために』は、西洋近代最大の哲学者カントが著した平和論の古典。空虚な理想論にとどまることなく、現実的な課題として戦争の克服方法を考察した本作は、争いの火種が消えない現代にあらためて読まれるべき一冊だろう。 好評を博した番組テキストに大幅な加筆を加え、待望の書籍化!
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要


![NHK 100分 de 名著 カント『純粋理性批判』 2020年 6月 [雑誌] (NHKテキスト)](https://m.media-amazon.com/images/I/81jF1Gw3chL._SY500.jpg)



