
ハーバード式「超」効率仕事術
ロバート・C・ポーゼン and 関 美和
この本について
仕事の優先順位って、頭では分かっているのに、いざ日々を過ごすとなぜか雑事に追われてしまうことがあります。会議が多すぎたり、上司や部下との関わり方で無駄に疲れてしまったり、自分がどこで時間を漏らしているのかすら分からなくなることもあります。そんなモヤモヤを抱えているときに、この本の抜粋を読んだ人が保存した理由はよく分かる気がします。目の前の行動にまで落とし込めるルールが多く、読んだその日から直せそうなところがはっきりしているからです。 たとえば、部下への関わり方。任せると言いながら実は細かく口を出していないか、成功の基準を自分が決めつけていないか、思い当たる人は多いはずです。この本は、ただ「権限委譲しよう」と抽象的に言うのではなく、折り返し地点で一度だけ状況を確認するとか、善意のミスは許すといった、具体的な距離感を教えてくれます。また、上司との関係も同じで、コミュニケーションの癖を観察したり、問題が起こりそうなときは先に知らせるなど、現場でしか分からないリアルな工夫が書かれています。 さらに、優先順位づけの箇所が刺さった人は、たぶん「やりたいこと」と「求められること」のバランスで悩んでいるタイプだと思います。中期と短期をどうつなげるかの考え方は、単に生産性の話ではなく、自分の働き方の軸を作る助けになるはずです。会議の進め方や、あえて隙間時間を残すスケジューリングなど、環境そのものを調整する視点も実用的でした。 忙しさのなかで自分の時間がどこに吸われているのか分からなくなっている人、あるいは「任せる」と「放置する」のあいだの正解が見えないマネージャーには、とくに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの52%が集中しています。
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