
〈新装版〉 「経験知」を伝える技術
ドロシー・レナード, ウォルター・スワップ, and 池村 千秋
ダイヤモンド社 / 2013-09-12
この本について
仕事で「経験をどうやって共有すればいいんだろう」と悩むこと、けっこうありますよね。部下に任せてみても、こちらの意図が伝わらない。優秀な同僚の判断の速さを前に、自分だけ表面的な理解で止まっている気がする。経験って目に見えないし、説明しようとすると急に手触りが消えてしまうんですよね。 この本を読んで腑に落ちたのは、経験知って“量”より“構造”なんだということでした。どんな場面をどう経験し、そこから何をパターンとして掴んでいるのか。それを相手に渡すには、「何を教えるか」だけじゃなく「どう渡すか」を理解していないと、どれだけ丁寧に説明しても届かない。結局のところ、教える側と学ぶ側が同じ地図を持てるように、一緒に経験をデザインする必要がある。シミュレーションでも、現場でも、ちゃんとフィードバックがないと身にならないという指摘も現実的で、妙に刺さりました。 もうひとつ印象に残ったのは、経験知は意図して増やせるという話です。環境の変化を待つだけじゃなく、自分のレパートリーを戦略的に広げる。人脈もその一部で、誰と関わり、どの視点を借りるかで見える世界が変わっていく。経験を個人の中だけの財産にしないためには、信頼関係やチームの空気も欠かせない。どんなに優れた専門性があっても、周りの活力を奪うタイプだと使われずに終わる、というのも身に覚えがありました。 自分の判断力を底上げしたい人や、部下に「なぜか伝わらない」と感じている人には、けっこう刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの31%が集中しています。
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