
知識創造の方法論―ナレッジワーカーの作法
野中 郁次郎 and 紺野 登
東洋経済新報社 / 2003-04-17
この本について
仕事でアイデアを求められたとき、頭の中に断片はあるのに形にならないまま終わることってありませんか。あとから見返すと「結局、知識を集めただけだったな…」と感じてしまう、あのモヤモヤです。経験は積んでいるはずなのに、どうやって自分の中で知を育てていけばいいのか、意外と誰も教えてくれません。 この本が面白いのは、そんな“知が育つプロセス”を具体的な動きとして描いてくれるところです。暗黙知と形式知が行ったり来たりしながら少しずつ形になっていく様子や、それが一度きりではなくスパイラルに回り続けることが大事だという話は、日々の仕事にそのまま持ち込めます。たとえば、経験をただ振り返るだけでなく、言葉にして他者と共有し、そこからまた自分の判断基準が更新される…という一連の流れが、自分の中でようやく腑に落ちました。また、「役に立つものは真理である」というプラグマティズムの視点は、考えすぎて手が止まるタイプの人にとって、思考と行為をつなげる良い足場になります。 さらに、知識を扱ううえで“コンセプトをつくる力”や“視点を組み替える力”が欠かせないという指摘があり、単に論理を磨けばいいわけではないと気づかされます。ソクラテスからデカルト、ヘーゲルまでの考え方を「知の型」として横断的に扱うので、哲学を道具として使う感覚が持ちやすいのもこの本の良さです。 自分の経験をどう整理し、どんなふうに次の仕事につなげていけばいいのか悩んでいる人に、とくに刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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