
できるリーダーは部下の「感情」を動かす チームを強くするエモーショナル・インテリジェンス (PHPビジネス新書)
田辺 康広
PHP研究所 / 201308
この本について
仕事で人を動かす場面になると、「結局、技術論とか段取りの話ばかりになってしまう」「相手の本音がつかめず、指示がうまく刺さらない」というモヤモヤ、ありますよね。自分でも同じことで悩んできたのですが、振り返ると“情報”より先に“感情”のほうが動いていないことが多かったな…と感じます。 この本が面白いのは、リーダーシップを「感情の扱い方」というごく日常的な視点で説明しているところです。たとえば、部下の行動の裏側には必ず感情があり、その強さや種類を言葉として捉えられるだけで、こちらの伝え方が自然と変わってくるという指摘があります。経験の振り返りでも、ただ結果を受け入れるのではなく、“どんな感情が判断を揺らしたのか”を一緒にたどることで、次に進む力に変えられるという話も印象的でした。育成スキル以前に、こういう小さなやり取りが積み重なってチームの空気が変わるんだろうなと感じます。 また、コストやスピードばかりに議論が偏る会議では、そもそもメンバーの感情が置き去りになっていることが多い、といった現実的な指摘もありました。そこに気づけるだけでも、場の流れを整えるヒントになります。感情を認識して、思考に役立てて、必要なときに整える。この地に足のついたプロセスが、肩に力を入れすぎずに取り入れられるのがありがたいところです。 「技術論よりも、人の“気持ちの揺れ”に向き合う必要があると感じている人」に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
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