
30代はキャリアの転機 (NextPublishing)
小杉 俊哉
クロスメディア・パブリッシング / 2016-05-13
この本について
30代に入ると、「今の会社にこのままいていいのか」「自分は市場でどれくらい通用するんだろう」といった焦りが、じわじわ日常に入り込んできます。いまは転職も珍しくないのに、いざ自分ごとになると、何から手をつけていいのかよく分からないまま時間だけが過ぎていく感じがあります。 この本を読んで印象的だったのは、転職やキャリアの話を“根性論”ではなく、もう少し現実的で手触りのある行動に落としてくれているところです。面接を通して相手を理解し、自分を理解してもらう力が鍛えられるという視点や、会社訪問で内部の空気感まで感じ取る重要性は、単なる転職テクニックよりもずっと地に足がついています。また、チャンスは待つものではなく、自分で種をまくしかないという考え方も、焦りとは別の方向で背中を押してくれる感覚がありました。業界団体の集まりに出るとか、勉強会で発表してみるとか、すぐには結果につながらなくても、具体的に動き方が見えてくるのがありがたいところです。 もうひとつ刺さったのは、「自分が描いた以上の人間にはなれない」という話で、これは自己啓発的に聞こえそうでいて、実際はかなり現実的な指摘です。結局、どんなキャリアを選ぶか以前に、どんな自分を思い浮かべられるかがすべての前提になるんだよな…と、静かに突きつけられる感じがします。 今の環境に違和感があるけれど、衝動的に辞める勇気もないまま足踏みしている人には、ちょうどいい距離感で効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの38%が集中しています。
読書の順序
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