
教師の資質 できる教師とダメ教師は何が違うのか? (朝日新書)
諸富祥彦
朝日新聞出版 / 201308
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この本について
教師の仕事って、「子どもたちの前に立って教える」以上に、日々の小さな判断に心を持っていかれますよね。ちょっとしたざわつきを流してしまったり、子どもが助けを求めているサインを見逃したり。あとから「あの瞬間、ちゃんと向き合えていたら…」と考えてしまうこと、僕もよくあります。 この本が教えてくれたのは、そういう“その場の判断”を支える具体的な視点でした。二週間に一度の短いアンケートで子どもが言い出しにくい悩みを拾う工夫とか、人を傷つけない・話を最後まで聞くという最低限のルールを四月の段階から徹底しておくこととか。どれも大げさな技じゃなくて、「今日からやれる現実的な行動」に落ちているのがありがたいところです。特に、いじめを見かけた瞬間の教師の“本気度”がクラスの空気を決めるという話は、自分の弱点を突かれたような感覚でした。 読み進めるうちに、教師という仕事が「人間関係のプロ」であることを避けて通れないんだなと、改めて受け止める時間にもなります。だからこそ、完璧さを求めるというより、うまくいかなければ別の行動を試す、子どもや保護者と一緒に守る体制をつくる、そういう地道な積み重ねでしか教室は変わらないのだと思えました。 子どもの小さなSOSを拾い損ねた経験がある人、クラス運営に自信が揺らいでいる人には、とても静かに刺さる一冊です。
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