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若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱 (角川ソフィア文庫)

若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱 (角川ソフィア文庫)

内田 樹 and 石川 康宏

累計読者数15
平均ハイライト数 14.9件/人
star総合評価 64/100
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この本について

仕事でも生活でも、目の前のことに追われているうちに「自分の考えていることって、そもそもどこから来てるんだろう」と手が止まる時があります。意見を持てと言われても、土台そのものが揺れている感じがする。そんなときに、この本の抜粋を読んでいる人が多いのはよくわかります。 この本は、マルクスの巨大な理論を学ぶというより、「当たり前に見えている風景に額縁をつける」という手つきが何より参考になります。生活が意識を形づくる、という視点に触れると、いま抱えている違和感が単なる性格の問題ではなく、条件から生まれているものだと腑に落ちる場面が出てきます。また、答えを急がず何度も往復しながら考える姿勢は、仕事で解けない課題に向き合うときの態度そのものに近くて、ちょっと救われる感覚もあります。 もう一つは、倫理の話が机上で終わらないところです。自分が望むものを他者への行為として先に差し出す、という考え方は、職場の対話やチーム運営にもそのまま響きます。意見の正しさより、やりとりの礼儀正しさが場を作るという指摘にうなずいた人も多いはずです。 「自分の感じている息苦しさの正体を、もっと根っこから理解したい人」にとって、この本はすぐ答えをくれるわけではないけれど、一緒に考えるための地面を整えてくれる一冊だと思います。

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