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図書館の神様 (ちくま文庫)

図書館の神様 (ちくま文庫)

瀬尾まいこ

累計読者数9
平均ハイライト数 7.3件/人
推定読了時間 約3時間18分
star総合評価 50/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 33%

この本について

正しさとか、ちゃんとした振る舞いとか、つい「こうあるべき」に寄せすぎてしまう時ってありませんか。人にどう見られるか気にしすぎて、かえって自分がつまらなくなっていく感じ。仕事でも日常でも、私自身よくそこで立ち止まります。 『図書館の神様』の抜粋を見ると、読んだ方が刺さったのは「まじめにやれば迷わなくて済む」という安心と、「でもそれだけでは届かない瞬間がある」という揺れの部分なんだと思います。黙るべき時と言うべき時の境目がわからなくなること。人との距離感を測りながら、正しさよりも“ゆるさ”の方が助けになる場面があると気づくこと。教師という仕事の不自由さの中で、自分の感情をどう扱うか迷うこと。どれも派手ではないけれど、日々の生活にそのままつながる揺れでした。 この物語の効き方は、決して「元気が出る」とか「人生が変わる」みたいな直球ではなくて、むしろ肩の力が少し抜ける方向です。人を好きになるのは瞬間の積み重ねだとか、本を開けば時代も距離も越えられるとか、そんな小さな気づきが、正しさだけで固めていた心をほどいてくれる。きっぱりしていれば楽だけど、それだけじゃ世界が狭くなるよな、という実感と一緒に読める作品です。 まじめにやってきたはずなのに、どこか窮屈さを覚えている人に刺さると思います。私自身もこういう迷いにしょっちゅうぶつかるので、読んでいるあいだは自分の呼吸が少しゆっくりになる感じがありました。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。...「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!...清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。
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