
君は永遠にそいつらより若い (ちくま文庫)
津村記久子
累計読者数4
平均ハイライト数 11件/人
推定読了時間 約4時間41分
star総合評価 51/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 45%
この本について
仕事でも人間関係でも、相手の些細な言動にモヤッとしてしまうことがありますよね。表向きは普通に過ごしていても、内側では「なんであの感じ方を強要されるんだろう」「あの場にいた自分はどう振る舞えば正解だったんだろう」と、誰にも言えない違和感だけが積もっていく。僕もよくそこでつまずきます。 『君は永遠にそいつらより若い』を読んで刺さるのは、派手な事件じゃなく、そういう小さなざらつきが丁寧に拾われているところでした。誰かの不用意な言葉に怒りだけが残る感じとか、助け合っているように見える人たちの「ギャラリー」を気にする温度差とか、そこそこきれいにしている人の悪態が妙に怖い理由とか、説明しにくい感情がそのまま描かれているんです。しかも大げさに共感を煽るんじゃなく、「こういうこと、あるよな」くらいの距離感で置いてくれるので、自分の中の判断基準をそっと整えてくれるような読後感があります。 とくに、怒りだけが記憶に残る場面の描写や、個性をむしろ削りたいという感覚は、他人に合わせながら疲れてしまう大人には刺さるはずです。現実でどう振る舞うかを教えてくれる本ではないけれど、自分の感情の形を見つけ直したい時に、そばに置いておける一冊だと思います。こんな人に刺さります。自分の違和感を「些細なこと」で片付けたくない人。
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出版社による紹介
身長175センチ、22歳、処女。いや、「女の童貞」と呼んでほしい―就職が決まった大学四年生のだるい日常の底に潜む、うっすらとした、だが、すぐそこにある悪意。そしてかすかな希望...?第21回太宰治賞受賞作。
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