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トラオ 徳田虎雄 不随の病院王 (小学館文庫)

トラオ 徳田虎雄 不随の病院王 (小学館文庫)

青木理

小学館 / 2013-11-11

累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約3時間31分
star総合評価 39/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%

この本について

日々仕事をしていると、自分の努力ではどうにもならない「構造の壁」にぶつかることがありませんか。理屈では割り切れないし、誰が悪いとも言い切れない。ただ、その中で苦しむ人だけが確実に存在する。そんな場面に直面すると、立ち止まってしまうことがあると思います。 『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』を読むと、その“壁”がどんなふうに人の人生を決めてしまうのかが、生々しい距離感で迫ってきます。抜粋にある奄美・徳之島の描写は、地理の話というより、医療が届かない現実を物理的な距離として突きつけてきます。医者が来ない夜、白目をむいた弟の姿。このエピソードは、誰かの意思や怠慢では説明できない構造の残酷さを、逃げ場なく見せてきます。そして徳田虎雄がなぜあれほど医療に執着し、政治にまで踏み込んだのかが、綺麗ごと抜きで理解できるようになります。 この本の効き目は、劇的な勇気をくれるというより、「今の自分が抱えている問題も、背景にはこういう地層があるのかもしれない」と視点を少しだけ広げてくれるところにあります。身近な不便や不公平を、個人の力量の話だけで片づけなくなる。その変化が、意外と大きいです。 こんな人に刺さると思います。自分のいる場所の“前提”を一度疑ってみたい人。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

徳田虎雄氏の「正体」に迫る決定版評伝。 日本一の病院帝国を築いた徳洲会創設者・徳田虎雄氏がいま、己の「生」と向き合っている。ALSとは身体を動かす神経系が壊れ、全身の筋肉が縮んでいく難病だ。02年春に同病を患った徳田氏は、もはや全身の自由が利かない。 それでも眼球の動きで文字盤を追いながら、こう語るのだ。「これからがじんせいのしょうぶ」。 だがそんな徳田氏にも「運命の時」が近づいている。13年に徳洲会グループは、次男・毅氏の衆院選を巡る公選法違反容疑事件で東京地検特捜部の強制捜査を受ける。さらに徳田氏自身の病も進行し、眼の動きすらままならなくなる「完全なる閉じ込め状態」も、近く訪れるかもしれない。 窮地の徳田氏の「心奥」と徳洲会騒動の「核心」を気鋭のジャーナリスト・青木理氏が描く。
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