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子どもの「10歳の壁」とは何か?~乗りこえるための発達心理学~ (光文社新書)

子どもの「10歳の壁」とは何か?~乗りこえるための発達心理学~ (光文社新書)

渡辺 弥生

累計読者数5
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推定読了時間 約5時間13分
star総合評価 80/100
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この本について

子どもの9〜10歳あたりで「急に勉強が難しくなる」「気持ちが不安定になる」「こちらの声掛けが届きにくくなる」。親でも先生でも、理由がつかみにくい時期だと思います。自分も甥っ子や生徒を見ながら、どこまで支えて、どこから見守ればいいのかいつも迷っていました。 この本は、その“よく分からない変化”を、発達の段階として丁寧に言語化してくれます。例えば、抽象的なことが一気に難しくなる理由とか、自尊心が下がりやすい時期だという研究的な背景とか、想像上の観衆に振り回されて自意識が暴走しがちな時期だとか。「そういうことだったのか」と腑に落ちる説明が多くて、接し方の力みが少し抜けました。 それに、この年代はまだ親の影響を受けつつ、同時に友達関係にも強く引っ張られる不安定な時期だと知ると、「今の反応そのままが人格じゃない」と思えるようになります。行動の表面じゃなく、動機や理由に目を向ける必要があるという話も、日々のちょっとしたやり取りで意識できるようになりました。 特別なテクニックが増える本ではなく、「この年齢はこういう力が育ちつつある時期なんだ」と地図を渡してくれる感じです。子どもにどう寄り添えばいいか迷っている大人に刺さる一冊です。

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出版社による紹介

近年、子どもの学力をめぐって散見する「10歳の壁」という言葉。また教育関係の雑誌や本の中には、「10歳までに決まる頭のいい子」「運動神経は10歳までに」「10歳でつまずかないために」などという文句が躍っている。しかし、この「10歳まで」という言葉には、いったいどんな根拠があるのか。この点を検証した著者は、そもそもこの「壁」とは、障害児教育の分野で言われ始めたことであり、脳科学の世界でも未だはっきりとしたエビデンスが無いことをつきとめる。と同時に、この10歳前後という年齢は、発達心理学の領域では、やはり非常に注目すべき年齢であるとする。このころに子どもにおこる大きな変化を「飛躍の時」として受けとめ、楽しんで見守るために、これまで明らかにされてきた様々な知見を紹介。また付随して起きるこの歳ごろ特有の問題への対処法を、専門であるソーシャル・スキル・トレーニングの手法などを交えながら紹介する。
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