
人は、なぜ約束の時間に遅れるのか~素朴な疑問から考える「行動の原因」~ (光文社新書)
島宗 理
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この本について
時間に遅れたとき、つい「自分の性格がだらしないだけだ…」みたいに片づけてしまうことってありますよね。誰かの行動が腑に落ちないときも、「あの人の態度が悪いからだ」とか、気づけば心の問題に回収してしまう。でもそうやって原因を“心”だけに置くと、結局どう変えればいいかが見えないままなんですよね。僕自身ずっとその罠にハマっていました。 この本の面白さは、行動を性格論で語るのをやめて、「どんな条件のとき、どんな結果が返ってくると、その行動が続くのか」という視点に切り替えてくれるところです。遅刻するのは意志が弱いせいじゃなくて、遅れても大きな不利益がないとか、逆に準備を始める“きっかけ”が環境に用意されていないだけかもしれない。傘を忘れるのも記憶力のせいじゃなく、「持っていく行動が起きやすい設計になっていない」だけだ、とか。こういう捉え直しが地味に効きます。 さらに、人は言葉による思い込みで行動を歪めてしまうことも、丁寧に解きほぐしてくれます。血液型や県民性で説明したくなる癖、警報を「また故障だ」と勝手に判断してしまう癖…。こうした“慣れた言い換え”が、実際の行動改善の邪魔になることもあるんだと気づかされました。 自分や他人を「性格」で片づけるのが苦しい人。行動をどう変えればいいのか、現実的なヒントがほしい人。そういう人にはじわっと効く一冊だと思います。
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