
性格は捨てられる (中経出版)
心屋 仁之助
KADOKAWA / 2008-07
この本について
なんとなく自分の性格に振り回されている感じがする時ってありますよね。引っ込み思案だから損している気がする、とか、怒りっぽい自分を直したいのにまたやってしまった、とか。頭では「変わりたい」と思っても、体がいつもの反応パターンを勝手に選んでしまうあの感じ、僕自身もずっと抱えてきました。 この本が面白いのは、「性格=反応パターン」と捉えているところです。しかもそれは勝手にできたのではなく、過去のどこかで自分を守るために必要だった結果だと説明されると、妙に腑に落ちるんですよね。読んでいて印象的だったのは、イヤな出来事のあとに「もう笑わない」「本音は言わない」と決めた瞬間が、今の性格の“種”になっているかもしれないという視点です。それを思い出すだけで、自分の反応の理由が少しだけ見えてきます。また、違和感を覚えたときに体のどこで感じているかを確かめるというアプローチも、思考だけでなんとかしようとして空回りしていた僕には新鮮でした。 もう一つ、この本が優しいのは「いまの性格にもメリットがある」という言い方をしてくれるところです。怒りっぽいなら怒りっぽいなりの役目があったし、人見知りならそのおかげで守られた場面もある。そう思えるだけで、性格を“変えなきゃ”という力みが少し減っていきます。 自分の性格をどう扱えばいいのか分からないまま頑張り続けている人に、静かに効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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