
「できる上司」と「ダメ上司」の習慣 (アスカビジネス)
室井 俊男
この本について
上に立つ立場になってしばらく経つと、「自分はちゃんと“与えられている”のかな…」みたいなモヤモヤが出てきませんか。部下の元気がないとき、自分が知らず知らずのうちに何かを奪っていないか気になったり、伝えたつもりの言葉がまったく響いていなかったり。私も同じで、うまくいかない日の帰り道にふと立ち止まってしまうことがあります。 この本が効くのは、そういう“立場はあるのに手応えがない”ときです。特に刺さるのは、上司とは結局、人を行動させる存在だという視点でした。キケロとシーザーの話もそうですが、「自分が頑張る」ではなく「相手が動きたくなる状態をつくる」という方向に視点がひっくり返る感覚があります。また、与える側に立つには、急に劇的に変わる必要はなく、行動を意識してほめて続けるという、思った以上に地道なプロセスが書かれていて、無理に“完璧な上司”を演じようとしなくていい安心感もありました。 もうひとつ、大事だと感じたのは「奪う上司」になってしまう瞬間の描かれ方です。元気や機会を奪うのは大げさな話ではなく、日々の小さな反応や、曖昧なメッセージが積み重なって起きるものだと気づかされます。ダブルバインドの話などは、自分もやってしまっていないかヒヤッとしました。 部下との関係に小さな違和感を抱えている人、あるいは“上司という役をどう演じればいいのか”に迷っている人には特に刺さる一冊だと思います。偉そうな理想論ではなく、現実の職場でじわじわ効いてくる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの67%が集中しています。
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