
一日も早く起業したい人が「やっておくべきこと・知っておくべきこと」 (アスカビジネス)
中野 裕哲
この本について
起業に興味はあるけど、「そもそも自分は何がしたいんだっけ?」とか「計画ってどこまで詰めればいいの…?」みたいなモヤモヤを抱えたまま時間だけ過ぎていくこと、けっこうありませんか。僕も同じで、勢いだけでは踏み切れないタイプです。やりたい気持ちはあるのに、現実的な判断材料が足りない感じがずっとありました。 この本は、いわゆる“起業に向けた準備のノウハウ集”でありつつ、その前の「なんで起業したいのか」という根っこの部分にしつこいくらい向き合う構成になっています。読者が抜き出していたのも理念づくりや事業計画の話が多くて、たぶんそこが刺さっているんだと思います。かっこいい理想を掲げるというより、限られた人生の時間で何を成し遂げたいのかを丁寧に掘り下げることで、迷い続けていた軸が少しずつ形になる感覚がありました。 もうひとつ効いたのは、現実的な視点がかなり具体的だったことです。たとえば「最初の3年で25%ずつ廃業していく現実」とか、「売上の3日分で家賃をまかなえるか」といった判断基準、個人事業と会社設立の税務の違い、融資の通りやすさまで含めて、知らないまま突っ込むと痛いところを先に見せてくれます。これがあるだけで、勢い任せの起業から一歩遠ざかれて、逆に前に進みやすくなりました。 起業の夢はあるけど、まだ腹が決まっていない人。あるいは、何となく「このまま終わりたくない」とだけ感じている人。そういう人に静かに効く本です。僕もこのあたりの迷いを抱えた仲間として、同じように立ち止まっている人にそっと渡したい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
読書の順序
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