
ドグラ・マグラ 下
夢野久作
ゴマブックス株式会社 / 2013-12-06
累計読者数3
平均ハイライト数 3.3件/人
star総合評価 42/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 42%
この本について
日々やっていることが、自分の意思なのか周りに引っ張られているだけなのか分からなくなる時があります。選んだはずの道が、実はどこかの判断の「ついで」に決まったような気がして、ふと足が止まるあの感じです。そんな曖昧さに向き合う余裕もなく、ただ流されているだけじゃないか…とぼんやり不安になる人は多いと思います。 『ドグラ・マグラ 下』を読んでいると、その不安が極端な形で物語の中に現れます。自分とそっくりの他者との境界が曖昧になったり、事件の手がかりだと思ったものが次々と信用できなくなったり、読み手の「これは本当なのか?」という感覚が揺さぶられ続けます。でも、だからこそ、自分の感覚をもう一度拾い直すきっかけになるんですよね。物証に縋りつこうとする主人公の姿や、白骨化していく絵巻物が示す無常さを見ていると、外側の情報に振り回され続ける怖さがじわじわ浮かび上がります。 特に、博士たちが勝手な物語を組み立て、主人公が「どっちが本当の自分なのか」揺れる場面は、正しさを他人に委ねてしまう危うさをそのまま映しているように感じました。結局、答えを与えてくれる誰かを探すより、自分で確かめにいくしかない、というごく当たり前のことが妙にリアルに返ってきます。 自分の輪郭がぼやけている感覚に心当たりがある人に刺さる一冊です。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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出版社による紹介
1度読んだだけでは本作の全てを知ることはできない……理解できるまで挑戦あるのみ! 探偵小説家・夢野久作の代表作のひとつであり、構想・執筆に10年以上の歳月を費やしたという超大作が本書「ドグラ・マグラ」です。1935年に刊行された作品ですが、日本探偵小説三大奇書に数えられるなど、時代を超えて多くのファンを獲得している名作です。本作は、夢野久作の特徴のひとつとしてあげられる「書簡をそのまま地の文として羅列し作品とする書簡体形式」で、全体の半分以上がこの形式で描かれているのも特徴です。また、一読しただけでは、本作の内容を完全に理解することは容易ではありません。じっくりと作品と向かい合って読み返してみると、読み返すたびに作品から得られるモノが変わっていくトコロも非常に面白い作品です。
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