ヨムナビ
性的人間(新潮文庫)

性的人間(新潮文庫)

大江 健三郎

新潮社 / 1968-04-29

累計読者数36
平均ハイライト数 4件/人
推定読了時間 約2時間41分
star総合評価 40/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%

この本について

朝起きた瞬間からもう気が重い日ってありますよね。昔はもっと素直に外に出られた気がするのに、今は人の目が気になって身動きがぎこちなくなる。理由を言語化しようとしても、うまくつかめないまま一日が始まっていく。そんなモヤモヤを抱えたまま生きていると、「自分だけがおかしいのでは」と思いがちです。 大江健三郎の『性的人間』は、その“言いにくさ”の奥にある感覚を、過剰なくらい正確に拾い上げてくれます。朝の短い幸福がいつのまにか消えてしまったことを認める場面や、他人の視線にさらされて体が勝手に動き出す感じ、消えてしまいたいほどの恥の奔流。それらを物語として追っていくと、「ああ、自分の中にもこういう部分あったな」と少しだけ距離を置いて眺められるようになります。読んでいて楽になるタイプの本ではないですが、内側のざらつきを“形として見える状態”にしてくれるところが、この作品の静かな効き目です。 人の目が怖いのに、怖い理由そのものがつかめない人に刺さると思います。自分の内面を過度に整理しようとするより、一度この物語に肩代わりさせてみると、少しだけ呼吸が戻る瞬間があります。

analytics

読書インサイト

ハイライト密度

開始終了

多くの読者は1に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。

読書の順序

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

大江 健三郎の他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

性に耽溺し、政治に陶酔する右翼少年の肖像『セヴンティーン』。痴漢をテーマに“厳粛な綱渡り”という嵐のような詩を書こうとする少年と青年Jを主人公に、男色、乱交などあらゆる反社会的な性を描き、人間存在の真実に迫る問題作『性的人間』。現代社会の恐るべき孤独感を描いた『共同生活』。政治的人間と性的人間との交錯に、60年安保闘争前後の状況を定着させた3編を収める。

目次

芽むしり仔撃ち 個人的な体験 奇妙な仕事 死者の奢り 人間の羊 見るまえに跳べ 不意の唖 共同生活 後退青年研究所 セヴンティーン 性的人間 敬老週間 空の怪物アグイー
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要