
M&Aを成功させるデューデリジェンスのことがよくわかる本 (中経出版)
新日本有限責任監査法人, 新日本アーンストアンドヤング税理士法人, and アーンストアンドヤング・トランザクション・アドバイザリー・サービス株式会社
中経出版 / 201002
この本について
M&Aに関わっていると、「結局どこまで見れば十分なんだろう」とか、「このリスク、本当に見落としていないと言い切れるのか」といった不安がずっとつきまといます。机上ではわかっているつもりでも、実務に落とすと急に霧がかかったようになるあの感じ、僕も何度も経験しました。 この本が助かるのは、デューデリジェンスを“網羅的にやるべき理由”が感覚ではなく構造として見えてくるところです。情報が偏ることで失敗が起きやすい場面や、秘密保持下での資料管理の現実的な運用、調査項目に優先順位をつける判断軸など、現場でつまずきやすいポイントが過不足なく書かれています。特に、デューデリジェンスが「旬のもの」であり、時間が経つと価値が劣化するという視点は、判断を先延ばしにしがちな自分には刺さりました。 また、財務・税務・法務・人事・不動産と分野別にリスクの見方が整理されていて、専門外の領域も“どこを押さえれば最低限形になるか”がつかめます。調査結果をどう契約書に落とすのか、TSAの考え方、PMIまで含めて一連の流れで理解できるのもありがたいところです。 自分で判断軸を持たずにM&Aを進めるのは怖い、と感じている人にはちょうどいい本だと思います。特に、初めて大きめのディールに関わる人には、実務の地図として役立つはずです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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