
吾輩はクソである。
長倉 顕太
この本について
最近、「頭ではわかってるのに体が動かない」とか、「結局いつも同じところで止まるんだよな…」みたいなモヤモヤを抱えている人、多い気がします。僕もその一人で、気づくと脳内シミュレーションばかりして、何も変わっていなかったりします。そんな時に読むとガツンと視点をずらされるのが『吾輩はクソである。』でした。 この本が効くのは、きれいな答えを与えてくれるからではなく、僕らが普段無意識にまとっている“コンテクスト”を一度はがしてくれるところです。耳が聴こえない作曲家と聞いただけで涙が出るように、僕らは背景に反応して動かされているだけなんじゃないか、という問いかけがまず刺さる。そしてそこから、「脳に従うんじゃなくて、脳が予想できない場所に身を置け」という提案に繋がっていく。危険とか無駄とか、普段なら避けがちな選択に意味が生まれるのが面白いんです。 もうひとつ大きかったのは、合ってない場所で我慢し続けている自分に気づかされること。著者が港湾労働や郵便局バイトを引き合いに出しながら「身体で感じて選べ」と言うのは乱暴に見えて実は妙にリアルで、机の前で考えてても見えない景色って確かにあるよなと素直に思いました。新しい経験にお金と時間を使う、という話も理屈じゃなく“体感”の話として入ってくる。 行き当たりばったりでもいい、まず動けば見えるものがある。そんな言い方が自然に入ってくる人には刺さる本だと思います。僕と同じように、脳内に住んでしまいがちな人にこそ一度読んでほしいです。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの41%が集中しています。
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