
ドクター苫米地の新・福音書
苫米地英人
開拓社 / 2018-11
この本について
ふだん仕事に追われていると、自分の考えが「自分のもの」なのか、それとも周りの価値観に引っぱられているだけなのか、よくわからなくなることがあります。頭では変わりたいと思っているのに、気づけば同じ場所で足踏みしている…そんな感覚を抱えている人は多いと思います。僕自身もその一人で、この本を読んでいて刺さったのは、変化に抵抗するのは怠けではなく、ホメオスタシスが働いているだけ、という視点でした。 本書が面白いのは、「変わりたいなら、まず空を見上げるくらいのところからでいい」と言うように、抽象的な話に聞こえることを五感レベルにまで落として説明してくれるところです。たとえば、自分が得意な感覚を起点にイメージを強めていくと、抽象度を上げても臨場感が途切れない。逆にこの臨場感がないまま「未来の自分」を描こうとしても、脳は昔のパターンに書き戻してくる。そういう“うまくいかない理由”を言語化してくれるのがありがたかったです。 もうひとつ大きかったのは、「他人の目に映っている自分は、結局自分がつくった虚像にすぎない」という指摘。これに気づくと、他人の期待から距離を置いたうえで、未来から現在を見るような考え方が少しやりやすくなる。過去をどうにかしようとするのではなく、未来に働きかけるという発想も、個人的には実践しやすいものでした。 「変わるってどうやればいいの?」と立ち止まっている人に、地に足のついたヒントをくれる一冊です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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