
面白い! を生み出す妄想術 だから僕は、ググらない。 (大和出版)
浅生 鴨
PHP研究所 / 2020-01-15
この本について
仕事でアイデアを出すとき、つい正解を探しにいってしまう瞬間がよくあります。検索して、過去の例を漁って、当たり障りのない答えに寄っていく。でも、その過程で「自分が本当は何を面白いと思っているのか」がどんどん曖昧になる感じ、ありませんか。僕も同じで、迷った末に無難な案だけが机に残る日が続いていました。 この本が少し違うのは、「正解を求める前に、まず自分の妄想を広げてみる」という姿勢を徹底しているところです。妄想といっても勢いだけではなく、気になったものを徹底的に調べて専門家レベルまで深掘りしたり、逆に因果関係をひっくり返して考えてみたり、擬人化してみたりと、とにかく思考の幅をゆるく広げ続ける。その結果、自分の中に眠っていた感覚や好きなものが少しずつ浮かび上がってくるんですよね。それが他の人には出せない“自分の種”になるという話に、僕はかなり救われました。 何より、「検索は最後でいい」「まずは自分の手で考える」という態度が、日常の小さな場面でも効いてきます。会議で詰まったときに、あえてヘンテコな組み合わせをつくってみるとか、人の行動を自分でやってみて感覚をずらしてみるとか。ちょっとした視点の変化が起きるだけで、停滞していた思考が動き出す瞬間があります。 普段、アイデアを考えるたびに「自分なんて」と感じてしまう人ほど、静かに刺さる本です。自分の“好き”をもう一度掘り起こしたいときに、そっと横に置いておく感じがちょうどいいと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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