
社長の掟 業績を上げ続けるための60則 (PHPビジネス新書)
吉越 浩一郎
PHP研究所 / 2014-06-18
この本について
仕事のことを考えすぎて夜中に目が覚めたり、変えたいことと変えられないことの境目がわからなくなったり。立場に関係なく、働いていればこういうモヤモヤってつきまといますよね。僕自身も「結局どこから手をつければいいんだろう…」と止まってしまうことがよくあります。 この本を読んで救われたのは、社長という特殊な立場の話に見えて、実は“働く個人”としての視点の整理に使えるところが多い点です。たとえば著者がベッドサイドにノートを置いて、夜中に浮かんだ不安を書き留めていたという話。朝見返すと大したことじゃないと気づくことも多い。けれど、その「小さな確認」の積み重ねがトラブルを防ぐと。これは今の自分でもすぐに真似できるし、不安との距離感を少しだけ整えてくれます。 もう一つは、「変えられないものは変えられない」と認めたうえで、自分が動ける範囲を具体的に考える姿勢です。抽象的な“前向き”ではなく、判断の線引きをどうするかという実務的な話。組織にいても、個人として働いていても、この視点があるだけで無駄に疲れずに済む場面が増えるはずです。 そして意外と刺さるのが「伸びる人は、心のどこかで社長になる気で働いていた」という一言。威勢のいい話ではなく、自分の仕事を主体的に設計し直すための“仮の前提”として読むと、普段の姿勢が少し変わります。 今の働き方に小さな違和感がある人や、責任の重さに押されがちな人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
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