
10年後に後悔しない転職の条件
佐藤文男
経済界 / 2013-04-10
この本について
転職について考えるときって、「今のままでいいのか」「でも具体的に何がしたいのかまでは言えない」という微妙なモヤモヤが続きがちです。焦って動くほどではないけど、このまま年だけ重ねるのも不安…みたいな、どっちつかずの状態のまま時間だけが進んでいく感じ、けっこうありますよね。僕自身もそこから抜け出すまでにかなり時間がかかりました。 この本がありがたかったのは、抽象的な「理想のキャリアを描こう」ではなく、手を動かして状況を整理するところから始めてくれるところです。例えば、これまでやってきた仕事を細かく書き出してみるとか、半年から1年先に自分がやりたい仕事を具体的に言語化してみるとか。その作業をしていくうちに、曖昧だった「転職したい理由」が、前向きなものなのか、ただの逃避なのかが自然と見えてきます。また、職務経歴書の書き方も、見栄を張るのではなく「わかりやすく」「簡潔に」「実績は具体的に」という現実的な基準に立っていて、背伸びしなくていいんだと落ち着きました。 個人的には「自分なりの対応策を考えてから上司に確認する」という一文が特に刺さりました。転職に限らず、自分が何に納得していないのかを言葉にできるかどうかで、その後の判断の質が変わるんですよね。転職という行為そのものより、まず自分の棚卸しをしっかりやりたい人に合う本だと思います。 今の職場に不満があるけれど、転職の決め手には欠けている…そんな人にちょうどいい一冊です。
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