
記号創発ロボティクス 知能のメカニズム入門 (講談社選書メチエ)
谷口忠大
講談社 / 2014-06-10
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推定読了時間 約3時間18分
star総合評価 54/100
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この本について
仕事でも生活でも、「自分は世界をちゃんと見えているのか」とふと不安になることがあります。言葉の意味も、概念の境界も、実はなんとなく掴んでいるだけじゃないか……と。私自身、AIや知能の話題に触れるたびに、その曖昧さにモヤッとしていました。 『記号創発ロボティクス』が面白いのは、そのモヤモヤを正面から扱ってくれるところです。「ロボットに心はあるのか?」みたいな抽象論ではなく、そもそも私たちはどうやって世界を記号化しているのか、そしてそのプロセスをロボットで“作ってみる”とどこまで近づけるのかを、かなり丁寧に追っています。特に、連続的な感覚からどうやって「物体」や「言葉」を切り出しているのかという話は、日常の認知の曖昧さをそのまま照らしてくれる感覚がありました。 読んでいて感じたのは、世界は最初から意味づけされているわけじゃなくて、身体と経験を通して徐々に形作っているものなんだということ。だから、自分の理解が揺らぐ瞬間があってもそれは失敗ではなく、そもそもそういう構造なんだな、と少し肩の力が抜けました。この視点があると、仕事で新しい概念に出会ったときや、人との認識のズレに悩むときの扱い方が変わってきます。 「自分の見ている世界の成り立ちを、もう一段深く知りたい人」に刺さる本です。
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出版社による紹介
人間は成長するに従い言語コミュニケーション能力、運動能力を獲得していく。同様のプロセスをロボットに行わせることが研究されている。脳を代替させる演算装置にはアルゴリズム、数理モデルをつくり、目の代わりになる視覚センサ、運動器の代わりになる。人工知能研究者やロボット研究者の仕事は、「知能を創ること」とも言える。本書では、記号創発ロボティクスのアプローチを紹介し、知能のメカニズムに迫る。(講談社選書メチエ)
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