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コミュニケーション不全症候群

コミュニケーション不全症候群

中島梓

累計読者数16
平均ハイライト数 3.5件/人
star総合評価 29/100
start序盤集中型
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この本について

人と話していて、「なんでこんなに噛み合わないんだろう」とか、「自分の感じている世界と、相手の世界がまったく別物に見える瞬間」がありませんか。相手が悪いというより、自分の側にもどこか説明しにくい違和感があって、でも言語化できないまま飲み込んでしまう。僕もずっとその繰り返しでした。 『コミュニケーション不全症候群』は、そのモヤモヤを“病気じゃないけど、現代特有の生きづらさ”として扱ってくれます。刺さる人にはかなり刺さると思うのは、まず「他者への想像力の欠如」という指摘が、単なる説教でなく、社会構造の話として丁寧に語られているところです。自分が悪い・相手が悪いの二択ではなく、「殻が固まりきらないまま都会に放り込まれた人間はどうなるか」という視点が入るだけで、他人への苛立ちも、自分への失望も、少しだけ位置が変わります。 もう一つ印象的なのは、“不適応と見える行動も、実は適応するために編み出した結果”として描かれていることです。逃げ込んだ内的世界を責めるのではなく、「そこまでしないと自分を保てなかったんだよな」と、過去の自分に少し優しくなれる。特に、現実の世界と情報上の世界の「二重の疎外」に振り回されてきた人には、静かに効いてくる内容だと思います。 他人との距離感に疲れやすい人、都会にいるのに居場所が定まらない人。そんな人にこそ、この本の視点が小さな足場になるはずです。

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