
タイタン
野崎まど
累計読者数7
平均ハイライト数 16.4件/人
推定読了時間 約9時間
star総合評価 52/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 21%
この本について
最近、やりたいこともあるのに腰が重かったり、何を基準に動けばいいのか分からなくなる瞬間が増えてきました。周りの基準に合わせようとすると苦しいし、かといって完全に自分の好みだけで決めるのもどこか不安になる。意識では納得しているのに、無意識がざわつくようなあの感じです。 『タイタン』を読んで驚いたのは、その“ざわつき”の正体みたいなものを、未来世界の生活やAIとの関わりを通して丁寧に描いていたことでした。例えば、仕事がなくなった社会で「好きにしていい」と言われる怖さや、選択の主体が自分に戻ってきたときの居心地の悪さ。あるいは、自分が何を苦手としているのか、どんな認知の不足があるのかを、他者(あるいはAI)との会話でようやく掘り起こしていくプロセス。これらがSFの設定に包まれているのに、やけに現実の自分に引っかかってくるんです。 また、人が頼りすぎると“考えることを手放してしまう”瞬間や、逆に人間の不完全さが状況を動かす瞬間が描かれていて、効率よりも“どんなふうに迷うか”が大事なんだと思わされました。完璧な正解を探すより、自分の感情や違和感を言葉にしていく方が前に進める――そんな感覚が静かに残ります。 「最近、自分で決めるのがしんどい」と感じている人には特に刺さると思います。SFに興味がなくても、今の自分の輪郭を少しだけ確かめたいときに寄り添ってくれる一冊でした。
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出版社による紹介
ポセイドンの息子パーシーは、訪れた寄宿学校で怪物に捕まってしまう。この危機を救ったのは、オリンポス十二神の一人、女神アルテミスだった。しかし、怪物との戦いの最中、アナベスが消えてしまい、その後アルテミスまでも行方不明に...。アナベスとアルテミスを救う冒険には、これまで以上に過酷な予言が下される。果たしてタイタンの呪いとは?パーシーは無事二人を助けることが出来るのか―。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の実力派ミステリー作家による、現代のアメリカを舞台にギリシャ神話の神々や怪物が大暴れする異色ファンタジー。神々総登場のシリーズ第3弾。
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