
About Face: The Essentials of Interaction Design (English Edition)
Alan Cooper, Robert Reimann, David Cronin, and Christopher Noessel
John Wiley & Sons / 2014-08-13
この本について
プロダクトづくりの現場にいると、「要件はそろっているはずなのに、なぜか使いづらいものができてしまう」というモヤモヤがよくあります。タスクは洗い出した、ユーザーストーリーも書いた。でも、実際の画面に落とす段階で “何を優先すべきか” が急にあいまいになる、あの感じです。 『About Face』の抜粋を読んでいると、まさにその原因に手を当ててくれるんですよね。ユースケースやユーザーストーリーが悪いわけではなくて、それらだけでは「結局ユーザーは何を達成したいのか」が抜け落ちがちだという指摘。シナリオという視点を挟むことで、機能の一覧ではなく、ユーザーの流れに沿った優先順位が見えてくる。さらに、調査とデザインの間にある“翻訳の壁”に触れているのも現実的で、日々プロダクトに向き合う自分としてはかなり刺さりました。調査結果をどう構造化して、どう振る舞いに変換していくのか。その過程を丁寧に扱ってくれる本は意外と少ないんですよね。 要件が積み上がるほど迷子になりやすいタイプの人、あるいは「ちゃんと調べたのに、なぜか企画に一本筋が通らない」と感じている人には特に響くと思います。機能を“埋める”のではなく、使う人のストーリーに沿って“削る”感覚を取り戻したいときに、静かに効いてくる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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