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10歳から身につく 問い、考え、表現する力 僕がイェール大で学び、教えたいこと (NHK出版新書)

10歳から身につく 問い、考え、表現する力 僕がイェール大で学び、教えたいこと (NHK出版新書)

斉藤 淳

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この本について

「自分の考えを言語化しようとしても、うまく筋道が立たない」「相手との対話でどこまで譲っていいのか迷う」。そんな日常のつまずきに、じわっと効いてくる本でした。思考力とか論理と聞くと大げさに感じますが、読んでみると、もっと手触りのある“日々の判断の仕方”の話なんですよね。 特に刺さったのは、抽象と具体を行き来しながら、自分の考えを組み立てていく姿勢です。問いを立てて、仮説をつくり、試してみて、また考える。このサイクルって、研究だけじゃなくて、仕事の進め方や人との合意形成にもそのまま使えるんだなと実感しました。相手と衝突しそうな場面でも、「どこまでなら譲れるのか」「なぜそう思うのか」を説明できるだけで、対話の空気が変わるんですよね。 もうひとつ、印象に残ったのは“読み方”の話です。著者の主張を正解として読むクセがあると、自分の頭で考える力が育たないという指摘。これ、胸が痛いけれど本当にその通りで、読書ノートを外に開いていくという練習が、思考の自立につながるという視点は新鮮でした。 自分の考えを言語化するのにいつも苦戦している人、議論になると黙ってしまいがちな人には特に刺さるはずです。肩ひじ張らずに読めるのに、読み終わると「明日ちょっと試してみようかな」と思える一冊でした。

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