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キノの旅IV the Beautiful World (電撃文庫)

キノの旅IV the Beautiful World (電撃文庫)

時雨沢 恵一、黒星 紅白

KADOKAWA / 2001-07-10

累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約3時間7分
star総合評価 45/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 83%

この本について

最近、「無理してでも頑張らなきゃいけない気がするけど、本当はもうしんどい」という場面が増えている人、多い気がします。気持ちはわかるんですが、がんばり続ける前提で考えると、どうしても視野が狭くなるんですよね。そんなときに『キノの旅IV』を読み返していて、ふと力が抜けました。 この巻って、哲学的な話が前面に出てくるというより、キャラクターのぶっきらぼうな会話や、淡々とした行動の中に“あれ、これでいいのかもしれない”という気づきが埋まっているんです。「楽できるなら楽した方がいい」というセリフも、そのまま自己肯定に使えるようなキラキラした言葉ではなくて、状況を俯瞰した結果としての、現実的な一歩なんですよね。「いらないものは捨てられるのも才能だよ」という一言も、片づけ術ではなく、“もう抱えきれない荷物をそっと置く許可”に近い。 そして、作中の唐突な静寂のシーン。言葉が続かない間って、気まずさや怒りを感じやすいんですが、読み進めると、あの空白が意外と救いになっていることに気づきます。感情のぶつけ方が不器用でも、時間が少し流れれば落ち着ける。そのリアルさが妙に刺さります。 日々のタスクに追われて「軽くなる選択ができない人」にこそ、そっと効く一冊です。無理に前向きにならなくても、少し気持ちが整う余白をくれる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

歌声が聞こえる。そこは、紅い世界だった。 一面に紅い花が咲き乱れ、隙間なく大地を埋め尽くしている。 何もない、ただ蒼いだけの空が広がる。 ……紅い草原に、再び歌声が聞こえた。 そしてそれが終わった時、最初に聞こえた声が訊ねる。 「これからどうするの?」 別の声は、 「いつかと同じさ。どこかへ行こう」 すかさず答えた。 「そうだね。そうしよう」 最初の声が、嬉しそうに同意した。 そして言う。 「そろそろホントに起こしてほしいなあ。キノ」 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第4弾!!
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