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ワセダ大学小説教室 書く前に読もう超明解文学史 (集英社文庫)

ワセダ大学小説教室 書く前に読もう超明解文学史 (集英社文庫)

三田誠広

累計読者数5
平均ハイライト数 7.8件/人
推定読了時間 約5時間38分
star総合評価 51/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 46%

この本について

小説を書きたいと思っているのに、そもそも「小説って何なんだろう?」という根っこの部分になると、途端に手が止まることってありませんか。テクニックの本を読んでも、型だけ覚えて中身が伴わない感じがして、どこか落ち着かない。僕もずっとその違和感を抱えたまま書いていました。 この本が面白いのは、技法より前に「書く前に、人間と歴史をどう見るか」を徹底して扱ってくれるところです。中国の噂話から始まった小説という言葉のルーツや、明治の中野に広がっていた森林の話、戦後の学生たちの心情まで、時代ごとの“人間の感じ方”を丁寧に追っていく。読んでいるうちに、小説って特別な才能よりも、人がどう生き、どう揺れてきたかを自分の目で見ようとする姿勢から生まれるんだな、と静かに腑に落ちました。私小説の自己言及がどこで奇妙さを帯びるのか、リアリズムとは何を指すのか、といった論点も、実例付きで整理されていきます。 特に刺さったのは、「書き手の私と読み手の私が出会う場所が小説だ」という指摘です。だからテーマを探す前に、自分自身やいまの社会に向き合うことが避けて通れない。技巧に逃げたくなる時期ほど、この視点に戻る必要があるんだと感じました。 書く動機がぼやけている人、歴史や文学史が“遠い話”のままになっている人ほど、この本は静かに効いてきます。作り方の前に、自分がどこに立っているのか確かめたい時にちょうどいい一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「ワセダ大学小説教室」第三弾。創作の基礎技術・方法を会得し、いよいよ最も大切な「テーマと手法」の選び方に突入する。時代に即した現代のテーマを選定するために、過去に書かれ読まれてきた名作を分析し整理しておこう。戦後50年の日本文学を効率的に振り返り、刺激に満ちた新しい小説を作り出す礎を確保。ベストセラーを書く日は近い。シリーズ完結篇。
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