
にんげんのおへそ (文春文庫)
高峰秀子
文藝春秋 / 2001-10-10
累計読者数3
平均ハイライト数 6件/人
推定読了時間 約2時間5分
star総合評価 53/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 90%
この本について
仕事でも生活でも、人との距離感に疲れたり、「たくさんの人がいる場所にいるのに、ちゃんと誰かとつながれていない気がする」というモヤモヤを抱えることがあります。私も東京で暮らしていると、その感じを忘れた頃にまた思い出すんですよね。 高峰秀子さんの『にんげんのおへそ』は、そういう気持ちを真正面から言い当てられたような感覚がありました。読者が抜き出していた「東京には『人』は溢れるほど居るが、『人間』の数はいよいよ少なくなる」という一文には、私も思わず手が止まりました。賑やかな場所にいても、自分が本当に頼りたいのは数ではなく「関係の質」なんだと改めて気づかされます。また、料理や映画の現場の描写からも、派手さより静かな緊張感の中で丁寧に積み重ねる姿勢に、人としての芯のようなものを感じます。自分の暮らしにも、この「静けさの中の集中」を少し取り入れたいと思わせてくれるんです。 結局のところ、この本は過去の回想に見えて、いまの私たちにも十分響く「人との結びつきの温度計」みたいな位置づけだと思っています。忙しさに流されがちな時期ほど、こういう文章に触れると、自分の感覚を取り戻せる気がします。 人との関係に少し疲れていて、でも切り捨てたいわけじゃない人に、そっと置いておきたい一冊です。
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多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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出版社による紹介
風のように爽やかな幸田文、魅力の英雄・周恩来、ぼけた妻に悩まされる谷川徹三、超変人の木下恵介、黒澤明……そして無名の素晴らしい人たち。何気ない日常にキラリと光る、人間模様の数々を柔かなユーモアで生き生きと描いた、心温まるエッセイ集。
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