
武器を磨け 弱者の戦略教科書『キングダム』 (SB新書)
佐藤 優 and 原 泰久
SBクリエイティブ / 2018-01-05
この本について
仕事で人を頼ったり任せたりしなきゃいけないのに、裏切りや失敗が頭をよぎって踏み切れないときってありますよね。頑張ってるつもりなのに、自分の世界が広がっていない気がする。大きな目標はあるのに、現実的にどこから手をつけたらいいのかもぼんやりしている。僕もよくそこで足が止まります。 この本は、そういう迷いに対して「勢い」ではなく「現実に動ける視点」をくれるところがありがたいんです。たとえば、人を信頼して任せるしかない場面でも、致命的でない失敗は許容するという発想があると、こちらの構えが変わります。信頼はきれい事ではなく、構造としてつくっていくものなんだなと腑に落ちます。また、「一発逆転」ではなく、今の自分より2割増しの目標を置き、そこから逆算するという現実的な進み方も、日々の仕事にそのまま使えました。逃げることも戦術で、絶対に負ける戦いを避けるという視点は、職場の無理筋な案件から距離を置くときの判断基準にもなります。 もう一つ刺さったのは、与える側に回ると巡り巡って返ってくるという感覚が、自己犠牲ではなく「関係のつくり方」として描かれている点です。人脈づくりのためにまず自分の価値を差し出す、というのもきれいな理論ではなく、著者の具体的な経験と結びついていて納得感があります。 自分のキャパを見極めながら、それでも少しずつ前に出たい人に向いている本です。仕事で迷いがちなとき、現実的に次の一歩を選ぶための材料になります。
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