
孫正義の焦燥
大西 孝弘
日経BP / 2015-06-16
累計読者数12
平均ハイライト数 12件/人
推定読了時間 約4時間43分
star総合評価 54/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 31%
この本について
最近、気づくと守りの判断ばかりしていて、「これって自分の成長につながってるのかな…」と立ち止まる瞬間が増えていました。やるべきことは分かっているのに、気力が追いつかないというか、挑戦のペダルを踏み込めていない感じです。そんな時に『孫正義の焦燥』を読むと、妙に胸の奥がざわつくんですよね。落ち着きたいときに読む本ではなく、静かに背中を押される本です。 刺さったのは、孫さんが「少し守りに入りかけている己を恥じ入る」と自分に言い聞かせているくだり。すでに実績を山ほど積んだ人でさえそう思うなら、今の自分の停滞感はそこまで特別じゃないのかもしれない、と少し気が楽になります。同時に、彼が「頭の九割は一〇年先を考えている」と語る場面から、目先の成否に気持ちが揺れすぎていた自分に気づかされました。さらに、社会の不満を「チャンス」と見てしまうその視点は、状況を嘆く癖が強いときほど効きます。 この本は、勢いで「頑張ろう」と言わせるタイプではなく、どちらかというと、自分が今どの山を登ろうとしているのかを静かに問い直させてくれる一冊です。挑戦自体を肯定しつつも、無理に燃やし上げない。その距離感がちょうどいい。 今の場所で踏み込みづらさを感じている人、年齢や立場に関係なく「このままでいいのかな」とぼんやり思っている人には、特に刺さると思います。
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出版社による紹介
ソフトバンクの孫正義社長は現役最強の経営者だ。 しかし、このままでは歴史に名を残す経営者にはなれないのではないか。 本書では孫社長や関係者へのインタビューを基に、そんな問いを投げかける。 この3年ほどソフトバンクは、米国本格進出やアジア企業への投資、 ロボットやエネルギー事業への参入と業容が急拡大している。 孫社長は個別事業の説明はしてもメディアの個別取材を受ける機会が激減し、 経営の全体像が見えにくくなった。 その間に、ソフトバンクが大きな課題に直面している。 課題の1つは、2013年に買収した米携帯電話3位のスプリントの低迷だ。 市場からは「スプリントを売却するのではないか」との声が出始めている。 2つ目の課題は、急速に拡大した事業構造だ。ロボット事業やエネルギー事業、 海外ネット関連企業へ出資と拡大路線をひた走っている。 その半面で、国内事業が手薄になっている。 課題の3つ目は収益基盤である国内事業の成長鈍化だ。 世界ではM&A(買収・合併)など攻撃的な経営を貫いているものの、国内においては 現金を稼ぐための守りの姿勢が目立つ。挑戦者というイメージを持っていた顧客は、 変節と捉えかねない。保守的な戦略をとり続ければ消費者の味方ではなく、 既得権益者というイメージが付く。社員にも勝ち組としての意識が染み付き、 大企業病が蔓延し、中長期的にはソフトバンクの競争力を損ないかねない。 歴史に名を残す経営者になるために、これらの課題にどのように立ち向かっていくのか。 孫社長や関係者を徹底取材し、経営者「孫正義」の実像に迫った。
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