
インフルエンザ パンデミック 新型ウイルスの謎に迫る (ブルーバックス)
河岡義裕、堀本研子
講談社 / 2009-09-20
累計読者数3
平均ハイライト数 49件/人
推定読了時間 約4時間26分
star総合評価 72/100
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この本について
なんとなく「パンデミックって怖いよな…」と思いながらも、実際どこがどう危険で、何が不確実で、どこまで備えればいいのか分からないまま日常に戻ってしまうこと、けっこうありませんか。僕も毎回そうで、情報は大量に流れてくるのに、自分の理解が追いついてない感じがずっと残っていました。 この本が助かったのは、インフルエンザの“怖さそのもの”よりも、「なぜそうなるのか」の具体的な仕組みを淡々と説明してくれるところです。例えば、致死率が低くても感染規模が大きくなれば犠牲者が増えるという単純な事実も、変異率の高さや抗原性のズレとセットで読むと、ニュースで見る数字の意味がまったく違って見えます。また、豚の呼吸器にヒトと鳥の両ウイルスの受容体があるから新型が生まれやすいとか、サイトカインの暴走が若い人の重症化につながるといった話も、抽象論ではなく「そりゃ起きるよな」と腹に落ちる説明になっています。 読んでみて感じたのは、不安を煽るというより、“理解すると過度に怖がらなくて済む部分”と“逆に気を抜けない部分”が自然に仕分けされていく感覚でした。自分の判断の基準を少しでも持っておきたい人にはちょうどいい距離感だと思います。 特に、感染症のニュースを見るたびにモヤモヤだけが増えていくタイプの人には刺さる一冊です。
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出版社による紹介
2009年に執筆された本ですが、内容は全く色あせておらず、むしろ、コロナと対峙する際に、参考になることが多数見つかります。パンデミックというと未知なる体験のように思われがちですが、人類は、1918年のスペイン風邪や2009年の新型インフルエンザなどを既に経験しているので、その時の歴史を学び、経験を生かすべきです。 この書籍の中で、 1. 新型ウイルスの何が怖いのか 2. どのように変異が生まれるのか 3. どの程度PCR検査をするべきなのか 4. 感染者数に一喜一憂するな などの、現在私たちが直面している問題の解決策につながる洞察が深く掘り下げられています。 【本書に関する参考ブログ】 http://www.kenjikabashima.com/ 京大医学部の椛島先生のブログです。 ロベルト・コッホ賞を受賞したインフルエンザの世界的権威が書いた衝撃の科学ミステリー。変幻自在なインフルエンザウイルスの謎に迫る! 21世紀初のパンデミック(世界的大流行)が突如発生、ウイルスは瞬く間に世界に伝播した。はたして新型ウイルスは、人類を脅かす存在なのか。ロベルト・コッホ賞を受賞した世界的権威らが、最新の研究成果をもとに、インフルエンザウイルスにまつわるさまざまなミステリーを解き明かす。 第1章 パンデミック発生 「新型」の何が怖いのか ウイルス学の基本をおさえる ほか 第2章 インフルエンザウイルスはどのように感染するのか インフルエンザウイルスの発見 電子顕微鏡が映し出したウイルスの正体 ほか 第3章 「種の壁」を超えた感染はなぜ起きるのか? 人獣共通感染症としてのインフルエンザ 「変異」はこうして起きる ほか 第4章 ウイルスの病原性が突然高まるのはなぜか? 第5章 H5N1亜型ウイルスがパンデミックを起こす可能性はあるのか 第6章 スペイン風邪は、なぜ史上最悪の被害をもたらしたのか? 第7章 ワクチン接種で感染を予防できるのか 第8章 抗ウイルス薬は感染拡大を食い止められるのか 第9章 新型ウイルスは、人類を脅かす存在なのか? 疑問1 どのようにして新型インフルエンザウイルスが誕生したのか 疑問2 H1N1亜型のウイルスにもかかわらず、パンデミックを起こしたのはなぜか 疑問3 これから新型インフルエンザは大流行するのか 疑問4 季節性インフルエンザと何が違うのか 疑問5 病原性が高まることはないのか 疑問6「六〇歳以上の人には新型ウイルスに対する免疫がある」は本当か 疑問7 新型インフルエンザに抗インフルエンザ薬やワクチンは有効か
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