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教育という病~子どもと先生を苦しめる「教育リスク」~ (光文社新書)

教育という病~子どもと先生を苦しめる「教育リスク」~ (光文社新書)

内田 良

光文社 / 2015-06-20

累計読者数5
平均ハイライト数 16件/人
推定読了時間 約5時間10分
star総合評価 47/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 10%

この本について

学校行事のことを考えるとき、「なんとなく前からやっているし、まあ大丈夫だろう」と自分でも曖昧に流してしまう瞬間があります。とくに子どもの安全や“感動”を理由にしたイベントは、疑問を口にすると空気を壊すようで、モヤモヤだけが残りやすいんですよね。僕自身、組体操や行事の在り方について、うまく言語化できないまま引っかかり続けていました。 この本は、そんな“引っかかり”を一つずつ丁寧にほどいてくれます。印象的なのは、著者が感情論ではなく、実際の事故件数やエビデンスを淡々と並べていく姿勢です。「危ないと言い切れないから続ける」のではなく、「どんなリスクが存在しているのか」をいったんフラットに見つめ直すきっかけをくれる。さらに、組体操だけでなく、2分の1成人式のように“感動”が目的化したイベントが、家庭背景を抱える子どもにどんな負担を与えてしまうのか。あの場で何が見落とされやすいのか。読みながら、胸がざわつく場面が何度もありました。 特に刺さったのは、「つきもの論」という言葉です。事故や不満は“つきもの”だから、と思考が止まってしまう。その小さな停止が、現場のしんどさを積み重ねてしまう。自分の中にも同じ癖があると気づかされました。だからこそ、この本は何かを否定するためではなく、いま目の前で起きていることを自分の頭で考え直すための手がかりになると思います。 学校現場に近い人だけでなく、「感動でごまかされる空気に違和感がある人」には特に刺さる本です。読んだあと、行事の是非よりもまず“子どもと先生の安全と尊厳”という軸を取り戻せる感じがします。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

私たちが「善きもの」と信じている「教育」は本当に安心・安全なのだろうか?学校教育の問題は、「善さ」を追い求めることによって、その裏側に潜むリスクが忘れられてしまうこと、そのリスクを乗り越えたことを必要以上に「すばらしい」ことと捉えてしまうことによって起きている!巨大化する組体操、家族幻想を抱いたままの2分の1成人式、教員の過重な負担...今まで見て見ぬふりをされてきた「教育リスク」をエビデンスを用いて指摘し、子どもや先生が脅かされた教育の実態を明らかにする。
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