
事故がなくならない理由 安全対策の落とし穴 (PHP新書)
芳賀 繁
PHP研究所 / 2012-09-01
累計読者数4
平均ハイライト数 26件/人
推定読了時間 約3時間2分
star総合評価 68/100
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この本について
最近、「安全対策をしているはずなのに、現場のモヤモヤは全然減らない」と感じることが多いんじゃないかと思います。ルールを整えても、人の注意力は落ちるし、気合いでゼロ災を目指しても限界がある。自分も仕事で同じ壁にぶつかって、この本にたどり着きました。 読んで刺さったのは、事故が“外側の危険”だけで起きるわけじゃなくて、“人の行動の変化”との掛け算で決まるという視点でした。たとえば、対策によってリスクが下がったように感じると、行動がリスキーな方向へ寄ってしまうこと。あるいは、制度やマニュアルを整えても、現場の「もう大丈夫だろう」という正常性バイアスが消えないこと。こういう“人側の反応”に触れずに対策だけ積み上げても、事故が減らない理由が腑に落ちました。 もう一つ、自分がハッとしたのは「リスクを見抜く力は、性格や気合ではなく、知識と経験で育つ」という点です。ヒヤリハットの報告が機能するかどうかも、報告後に何を変えるかで決まる。このあたりは、現場の空気や自分の判断の癖を見直すきっかけになりました。 安全の話に限らず、仕組みを整えても現場の行動が変わらないと悩んでいる人には刺さると思います。人間の“反応”ごと扱わないと改善は続かない、という当たり前だけど忘れがちな視点を取り戻せる一冊でした。
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