
プロフェッショナル シンキング―未来を見通す思考力 BBT大学シリーズ
宇田 左近 平野 敦士 カール 菅野 誠二、ビジネス・ブレークスルー大学、大前 研一
東洋経済新報社 / 2015-07-23
この本について
仕事でも私生活でも、判断の場に出るたびに「自分の考えが浅い気がする」と落ち着かなくなることがあります。会議でうまく質問できなかったり、環境が変わると急に動けなくなったり。自分も何度も同じところでつまずいてきました。 この本が助けてくれたのは、単に思考法を並べているからではなく、「意思決定者として考える」という視点を常に求めてくるところでした。自分が当事者だと思って状況を見ると、問題の捉え方が一気に変わります。また、環境が変化し続ける前提で考えるので、過去の延長ではなく未来に向けて判断する訓練になるのも大きかったです。さらに、顧客の行動を細かく観察して仮説をつくり、試して直すという流れを、デザイン思考のプロセスとして具体的に扱っているのも実践しやすいポイントでした。 個人的には、顧客の深層にある動機をどう掘り下げるかのパートが特に実用的でした。N=1の生活者を丁寧に見るとか、極端なユーザーから試すといった話は、机上の分析に偏りがちな人ほど効くと思います。環境変化の兆しをどう読むかについても、人口動態や他業界の動きなど、どこを見ればいいのかが示されていて、日常のニュースの見え方が変わりました。 今の思考パターンに限界を感じている人、そして「もっと深く考えたいけど、どこから手をつければいいのか」がわからない人には特に刺さると思います。考えることそのものの筋力を鍛えたいときに、静かに効いてくる一冊です。
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