
データを正しく見るための数学的思考 数学の言葉で世界を見る
ジョーダン エレンバーグ and 松浦 俊輔
この本について
数字を見るたびに「本当にそうなのかな…」と立ち止まること、ありませんか。仕事でグラフを眺めていても、なんとなく腹落ちしない。前提が合っているのか、自分の考え方がずれているのか、判断がつかないまま進めてしまうこと、僕もよくあります。 この本が面白いのは、「数学を使えば正しい答えが出る」という話ではなく、「どんな前提で物ごとを見ているのか」を丁寧にほぐしてくれるところです。ゼノンのパラドックスみたいな一見バカバカしい話が、実は自分の思考もこういう“前提のズレ”で止まっているのかもしれない、と気づかせてくれる。帰還した飛行機だけを見ると判断を誤る、というヴァルトの話も、日常の意思決定にそのまま持ち込める視点でした。数字よりも「見えていない部分」を想像する力が鍛えられる感じがあります。 そしてもう一つ、局所では直線に見えても全体では曲線になる、という微積分の話。仕事でも、目の前のデータだけを追うと一直線に見えるけれど、実際は立っている場所によって最適解が変わる。非線形に考えるってこういうことか、と地に足がつく形でつかめました。 データを見るたびに「なんか自信が持てない」と感じる人に刺さる本です。数字を扱う技術というより、世界を見るための癖を整えてくれる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの76%が集中しています。
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