
東大現代文でロジカルシンキングを鍛える
柳生 好之
KADOKAWA / 2015-08-17
この本について
仕事でも日常でも、相手に話が伝わらない時ってありますよね。自分では筋が通っているつもりなのに、「で、何が言いたいの?」と言われてしまうあの感覚。論理の流れがつかみきれていないのか、そもそもどこで詰まっているのかもよく分からないままモヤモヤが残ること、僕もよくあります。 この本は、そんな行き詰まりを少しだけ解きほぐしてくれました。東大現代文というと難しそうに聞こえますが、実際に刺さるのは「抽象と具体をどう行き来するか」「相手の心が動く瞬間とはどこか」といった、むしろ仕事の場面にそのまま持ち込める視点です。例えば、具体例を一般化するときに「要するに」を使う、といった当たり前に見える動きが、実はできていないことに気づかされますし、文章には隠れた条件があるという話は、会議での発言を整理する時にかなり役立ちます。 特に、自分の説明がうまく噛み合わない時、どこに論理の段差があるのかを見抜く力が少しずつ育つ感じがありました。相手が「えっ、なんで?」と思うポイントを自覚できるようになると、こちらが言葉を置く位置も変わってきます。営業マンの例が繰り返し出てきますが、あれは単なる営業テクニックではなく、情報の拾い方と論証の流れを結びつける手がかりとして読むと腑に落ちます。 自分の考えをまとめるのが苦手な人より、むしろ「ある程度できているはずなのに、詰めが甘いと言われがち」という人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの32%が集中しています。
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