
企業価値4倍のマネジメント--結果にこだわるコンサルタントの定石 (日本経済新聞出版)
火浦俊彦 and ベイン・アンド・カンパニー
日経BP / 2015-08-07
この本について
仕事で意思決定が増えるほど、「何が本質なのか」「どこに資源を集中すべきなのか」がぼやけてしまうことがあります。現場の声と本社の方針がかみ合わない、組織が優秀な人で埋まっているのに議論が前に進まない、そんなモヤモヤを抱えたまま日々を回している人は多いと思います。僕もその一人です。 この本がおもしろいのは、「勝ち筋の見極め方」と「それを組織で回し切る設計」を、きれいごとではなくかなり現実的に分解しているところです。たとえば、ブランド戦略をトップダウンに寄せすぎず、現地の知見をどう吸い上げるかという話は、自分の仕事にもそのまま置き換えられましたし、108個の“箱”を34個に減らしたという例は、会議や承認フローで疲弊している現場の姿と重なって妙に刺さります。また、相対市場シェアと収益性の相関の話は、「広げる前に、まず勝てる市場で勝ち切る」という当たり前だけど見失いがちな軸を思い出させてくれます。 全体として、戦略・組織・オペレーションを別々に語らず、ひとつの流れとして捉え直せる本です。どれも派手さはないのに、読みながら自分の職場やチームを具体的に思い浮かべてしまうような現実味があります。 組織が複雑になるほど意思決定が重くなることに悩んでいる人、あるいは「何となく広げてしまっている戦線」を見直したい人に刺さるはずです。
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ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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