
みずうみ
よしもとばなな
新潮社 / 1967-05-01
累計読者数3
平均ハイライト数 1.7件/人
推定読了時間 約1時間55分
star総合評価 36/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 63%
この本について
最近、自分の人生のつぎはぎ感に気づいてふと立ち止まることがありませんか。過去の選択が正しかったのかもよく分からないし、親との距離感や他人との関わりも、いつの間にか自分を疲れさせていたりする。何か劇的に変えたいわけじゃないのに、今のまま進んでいいのかだけが妙に気になる、あの感じです。 『みずうみ』を読んでいると、そのモヤモヤに少し呼吸の余白ができるような気がします。人生が偶然に振り回されて形がいびつになっても、「それでも確かに自分の人生はある」という視点がまず沁みます。立派になろうとしなくても、ゆがんだままの自分を受け止めてみる余地が生まれる。さらに、毎日紅茶のために水を汲みに行くミノくんのように、ごく小さな行動が自分だけの世界をつくる、という感覚も静かに効いてきます。誰に理解されなくても、自分で選んだ営みを積み重ねればいいという、現実的な強さがある。パスタを食べながら「またひとつ区切りを迎えた」と気づく場面も、成長って気合ではなく、選ぶ度にじわっと訪れるものなんだと教えてくれます。 大きく人生を変えたいわけじゃないけれど、今の自分をどう扱えばいいのか迷っている人に刺さる本だと思います。
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出版社による紹介
故郷を離れている間に友人と結婚した恋人に、美しい湖のほとりで再会したラインハルトは、過ぎ去った青春が戻らないことを知って去ってゆく。――若き日の恋人に寄せるはかない老人の思いを綴る『みずうみ』。併録の『ヴェローニカ』は、死の予感のはしる美しい人妻の痛ましい恋を、『大学時代』は、貧しい美貌の少女の可憐な反逆を描く。いずれも詩情あふれる美しい恋物語である。
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