
小学五年生 (文春文庫)
重松 清
文藝春秋 / 2009-12-10
累計読者数4
平均ハイライト数 4.5件/人
推定読了時間 約2時間52分
star総合評価 48/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 58%
この本について
忙しい毎日の中で、ふと「自分の感情って、こんなに揺れるものだっけ」と思うことがありませんか。強がってみたり、平気なふりをしたり、うまく言葉にできない不安だけが残ったり。大人になっても、あの頃と同じように気持ちの置き場がわからなくなる瞬間があると思うんです。 『小学五年生』を読んでいて感じたのは、そういう揺れを無理に整理しなくていいんだ、ということでした。たとえば、病院に通う母を気にしながら、バスの回数券をどうするかで心がいっぱいになる場面。あるいは、好きな子に傘を貸すかどうかで悩み、うまくいかずに一人で帰る帰り道。大人から見れば些細なできごとかもしれないけれど、当事者の心の重さは決して軽くないんですよね。その「重さの本当の理由」を、言葉にならないまま描いてくれるのがこの一冊です。 もうひとつ印象的だったのは、大人側の不器用さがにじみ出ているところ。ぶっきらぼうなバス運転手や、寂しさを隠すために急におしゃべりになる父親。少年の視点を通して見ると、彼らの不器用さもどこか自分の姿と重なって、少しだけ胸の奥がやわらかくなる感じがしました。 うまく言えない気持ちを抱えたまま日々を過ごしている人に、そっと寄り添ってくれる物語です。こういう「言葉になる前の感情」を大事にしたい人には、きっと静かに響くと思います。
analytics
読書インサイト
ハイライト密度
開始終了
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
収録された17話の主人公は、いずれも小学五年生の少年。転校先で友達作りにしくじった子、男女のカラダの違いを意識しはじめる子、父親を亡くした寂しさで心が折れそうな子、親の離婚で幼いながら母親を支えていく子…。それぞれが直面している現実を、その小さな体で精一杯受けとめ、自分で考えながら成長していく。多感な時期の少年特有の感じ方、かけがえのない一瞬を、重松清ならではの温かいまなざしで切りとった。健気さに胸が熱くなる、愛おしい短篇集!
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要









